HACCPの概要

北海道HACCP及び札幌市食品衛生管理認定制度

HACCPとは、「Hazard Analysis and Critical Control Point」のことで、直訳すると「危害分析重要管理システム」となります。
食品の製造過程の工程ごとに、起こるかもしれない危険を確認してリストアップし、ひとつひとつの危険性を防ぐためにはどうすればいいのかを考えます。そしてその危険を防止するための方法を確立し、危害が発生す ることを予防するためのシステムです。

そもそもHACCPシステムはアメリカのNASAが宇宙食の安全確保のために導入したシステムで、世界的に非常に高い信頼性を持っています。

日本では食品衛生法により日本版HACCPが規定されていますが、HACCPの手法を取り入れた衛生管理を行っていることを北海道が認証する制度が、「北海道HACCP」です。
この制度は札幌市を除く、北海道内の食品関連事業所が対象となり、北海道が定める認証基準を満たしていれば、施設の規模の大小に関わらず取得することができます。

札幌市内に所在する事業所については「札幌市食品衛生管理認定制度」の対象となります。

HACCPとはあくまでシステムの構築ですので、ソフト面での整備が基本となります。
HACCPを導入するのに、ハード面の投資にお金がかかってしまう、というのは大きな誤解です。
もちろん認証基準を満たすためにいくらかの設備投資が必要となってくる場合もありますが、基本的に多大な設備投資を求められることはありません。

HACCPを導入するメリットは、当然のことながらシステムの目的である食品の安全確保であり、食品事故の危険性を低減させることができます。

苫小牧の食肉加工会社の不祥事をはじめ、食品事故、事件が重なっている北海道のなかで、信頼性の確保は食品関係業者の急務ともいえます。
ひとたび食品事故が起こってしまえば会社の根幹を揺るがしかねない事態にまで至るほど、社会の目が厳しくなってきています。
HACCPの導入は、消費者に対する信頼性のアピールの一助となる制度といえます。


「参考ホームページ」

札幌市食品衛生管理認定制度のページ

札幌市食品衛生協会

HACCP認証制度



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